「お金」?「やりがい」?21歳で考え抜いてたけど失敗した私の就活アドバイス

「収入」と「やりがい」の吹き出しを浮かべ、就職先選びで真剣に悩むリクルートスーツ姿の男子就活生
目次

内定後の究極の選択。「お金」と「やりがい」で迷っていませんか?

  • 無事に複数社から内定をGET!でも、どこに行けばいいのか決められない
  • 給料や休日といった『待遇(お金)』を優先すべきか、それとも大学で学んだことを活かせる『やりがい』を優先すべきか
  • 『好きなことを仕事にしよう』という言葉に惹かれる一方で、数年後に後悔しない現実的な選択肢はどちらなのか知りたい……

激しい就職活動を乗り越え、ようやく手にした内定通知。本来であれば手放しで喜ぶべき瞬間ですが、選択肢が複数ある場合、多くの就活生が「内定ブルー」とも呼べる深い迷いに直面します。

特に、「待遇が良いけれど仕事内容はそこそこ」の企業と、「仕事のやりがいは抜群だけれど待遇面や勤務地に不安がある」企業の間での葛藤は、誰しもが一度はぶつかる究極のジレンマです。

周りからは「贅沢な悩みだ」と言われ、誰にも相談できずに孤独を抱えていませんか? 「お金のために働くなんてモチベーションが持たなそう」「いや、生活の安定がなければやりがいなんて感じられないはずだ」。自分の価値観が揺れ動き、決断のタイムリミットが迫る中で焦りだけが募っていく。そのお気持ち、痛いほどよくわかります。

この記事では、プライム上場企業で働き、現在二児の父親として「普通の幸せ」を噛み締めている私(タロウ)が、大学3年生(21歳)から4年生にかけての就活終盤に直面した「お金か、やりがいか」という選択と、そこから導き出したリアルな実体験をお話しします。

結論から言えば、ファーストキャリアにおいては「やりがい」よりも「お金(待遇・企業規模)」を優先すべきです。

自己啓発本に書かれているような綺麗事ではありません。それなりに社会の荒波に揉まれ、転職市場のリアルを見てきた私からの「失敗しないための先回りアドバイス」をお伝えします。自分の選択に自信が持てないあなたのロードマップになれば幸いです。

<この記事の現在地> 本記事は、就活終盤の内定承諾において「お金か、やりがいか」という究極の悩みを断ち切り、後悔しない企業選びをするための戦略について解説しています。「就職活動の全体像」や「後悔しない将来の仕事・キャリア設計」を先回りして知りたい方は、以下のまとめ記事もあわせてご覧ください。

21歳の葛藤。土日休みのホワイトか、研究を活かせる転勤族か

私が就職活動でこの究極の選択に直面したのは、大学3年生の終わりから4年生にかけて、21歳の時でした。

当時の私は、ありがたいことに2つの企業から内定をいただくことができました。

A社
  • 給与水準が高く、カレンダー通りの土日休みが確約されている
  • 当時の私は、学生の浅いリサーチ力で「ここなら絶対にホワイト企業だろう」と想定
  • 業務内容は大学での専攻とは全く関係がなく、正直なところ「強い情熱を持てるか」と聞かれると疑問符がつく。
B社
  • 私が大学の研究室で学んできた専門知識をそのまま活かせて、いわば「研究の延長線上」にある。
  • 当時の私は、「業務内容への興味ややりがいは間違いなくB社の方が上」と想定
  • 給与水準はA社に劣り、何より「全国転勤が前提」という大きなハードルがありました。

「一生の仕事を決めるのだから、自分の学んできたことや好きなことを活かせるB社を選ぶのが、学生としての筋ではないか?」 「でも、これから何十年も働くことを考えたら、土日がしっかり休めて給料が高いA社の方が、結局は幸せになれるのではないか?」

どちらを選んでも、選ばなかった方の未来を羨んで後悔しそうな状況にありました。 当時の私は、就活支援サイトや掲示板を夜な夜な読み漁り、「やりがい搾取」、「お金だけあっても心が死んでいく」という体験談を見ては悩み、情報に振り回されるばかりでした。自分の人生のハンドルをどちらに切るべきか。親に相談しても「自分の好きなようにしなさい」と突き放され、足元が崩れ落ちるような、漠然とした迷いの中で日々を過ごしていたのです。

悩み抜いた末に、私は「やりがい」を捨て、「お金と待遇(A社)」を取るという決断を下しました。

しかし、結局この選択も失敗だったのです。この記事の結論としては次の章以降でお伝えすることが正しいと思っていますが、如何せん企業研究が足りませんでした。※入社後の状況は近日公開の記事で紹介します。

ファーストキャリアは「お金と待遇」で選べ。その絶対的な理由

なぜ私が「やりがい」ではなく「お金と待遇」を選んだのか。そして、なぜあなたにもそれを勧めるのか。社会人として何年も働き、現在の「普通の幸せ」を手に入れた今だからこそ断言できる、明確な理由があります。

1. 大学生の「やりがい」や価値観は、社会に出ると必ず変わる

最も残酷な真実をお伝えします。20代前半でのあなたの価値観や「やりがい」は、社会に出て3年も経てば、ほぼ跡形もなく変化します。

学生時代に「面白い」「これを一生の仕事にしたい」と思っていたことでも、それが「ビジネス(利益追求)」と「組織としての立場」いうフィルターを通った瞬間に、全く違った景色に見えることは多々あります。研究室で自由に探求できていたことが、企業に入ればコストや納期の厳しい管理下に置かれ、純粋なやりがいが苦痛に変わることなど日常茶飯事です。

また、年齢を重ねるにつれて、結婚、出産、親の介護など、あなたのライフステージは劇的に変化します。その時、「仕事のやりがい」だけで全国転勤を受け入れ、A社よりも低い給与で普通の幸せを追い求めることができるでしょうか。

価値観は変わるものだという前提に立つならば、不確実な「やりがい」に賭けるよりも、いつの時代も、どんなライフステージでも確実な武器となる「お金(待遇)と休日」にベットする方が、人生の防衛策として圧倒的に正しいのです。

2. 転職時の「前職の給与ベース」と「企業規模」は最強の武器になる

現在の日本社会において、一つの企業で一生を終える「終身雇用」は完全に崩壊しています。あなたも将来、必ずと言っていいほど「転職」を考えるタイミングが来ます。

キャリアアップの転職市場において、最も評価される客観的な指標は何だと思いますか? それは「前職での熱いやりがい」以上に、「前職の企業規模(ブランド)」と「前職の給与ベース」です。

転職時の給与交渉において、多くの企業は「あなたの現在の年収」をベースに提示額を決定します。つまり、ファーストキャリアで低い給与ベースを受け入れてしまうと、転職時にそこから大幅に年収をアップさせるのは至難の業なのです。逆に、ファーストキャリアで高い給与ベースと大手企業の看板を手に入れておけば、その後のキャリアパスにおいて、それは極めて強力な「防具」であり「パスポート」になります。

新卒の就職活動(新卒カード)は、日本の労働市場において、ポテンシャルだけで優良企業(高待遇の企業)に潜り込める人生最大のボーナスタイムです。このカードを、「なんとなく面白そうだから」という主観的なやりがいのために使うのは、あまりにも勿体ないと言わざるを得ません。

「やりがい」は、お金と時間の余裕ができた後から、副業や趣味、あるいはキャリアアップの転職の中でいくらでも見つけることができます。しかし、「新卒で入る大手・高待遇の切符」は、後から取り戻すことが極めて困難なのです。

※もし現在、内定先の本当の待遇や実態に不安がある場合は、企業の口コミサイト(OpenWorkや転職会議など)で「実際の残業時間」や「昇給のリアル」を徹底的に調べ直すことを強くおすすめします。また、入社後に「想定していたホワイト企業と違った」というリスクに備え、入社1年目からでも20代向けの転職エージェントに登録し、自分の市場価値を常に定点観測しておくことが、普通の幸せを守るための究極の先回り行動になります。

綺麗な成功法則に惑わされるな。現実的な指標を信じろ

世の中には、「好きなことを仕事にしよう」「情熱に従って生きろ」といった自己啓発本やインフルエンサーの言葉が溢れています。確かに、それらは耳障りが良く、若者の心を揺るがす力を持っています。

しかし、綺麗なマニュアルや全員に当てはまる成功法則など存在しません。

インフルエンサーたちが語る成功譚は、彼らがたまたま「好きなこと」でお金を稼ぐ才能と集中力と環境に恵まれ、生存者バイアス(生き残った者だけの偏った視点)を通して語られているに過ぎません。圧倒的多数の「普通の人間」が、同じようにやりがいだけで突っ走れば、待っているのは疲弊と「普通以下」というリアルです。

私たちは、天才ではありません。だからこそ、感情や一時的な情熱といった「変動しやすいもの」をキャリアの軸にするのではなく、給与額、年間休日数、福利厚生といった「数字で証明された現実的で客観的な指標」を軸に決断を下すべきなのです。

「お金のために働く」。これは決して卑しいことではありません。自分自身の将来の生活を守り、いずれ家庭を持った時に愛する人を守るための、最も誠実で責任ある着実な行動です。

選択に迷ったら、泥臭く「お金」を選んでください。待遇の良さは、あなたに心の余裕をもたらし、その余裕が結果的に仕事へのポジティブな姿勢(新たな価値観とやりがい)を生み出していくのです。

次のステップへ:内定承諾はゴールではなく「スタート」です

ファーストキャリアを「お金と待遇」でドライに選び抜く決断は、社会人生活を要領よく成功させるための最初のステップに過ぎません。入社後に確保した「時間」や「心の余裕」を、次にどこへ投資していくかが、あなたの将来の市場価値を決定づけます。

事起こってから悩むのではなく、事前にどんなキャリアの選択肢があり、どう動けばさらなるステップアップやその先の『普通の幸せ』を手に入れられるのか、全体像を知り対策を打っておくことが最大の防衛線です。今後の全体像と先回り対策については、以下のロードマップで公開しています。ぜひチェックして、あなたにとって普通の幸せな人生を手に入れてください。

昨日より1.1倍のブラッシュアップが普通の幸せを作る

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。 「お金かやりがいか」という究極の選択を前に、足がすくんでいたあなたの背中を、少しでも押すことができたなら嬉しいです。

最後に、私のブログのコアテーマでもある、人生の基本原則をお伝えします。

普通の人生を攻略するための劇的な魔法など存在しません。周囲と同じレベルで頑張っているつもりでも、それは0.9倍の掛け算になってしまう可能性があります。ポイントは、昨日よりも1.1倍のブラッシュアップを積み重ねること。

今回のことで言えば、世間の「やりがい至上主義」という空気に流されず、もう一度冷静に内定先の労働条件通知書を見比べ、「自分の数年後の武器になるのはどちらか」を計算し直してみる。その小さな差異にこの記事がお役に立てれば嬉しいですし、それこそが目まぐるしく変革する社会でも平均以上に適合できて、自分が望む『普通の人生』を掴み取るための唯一の道だと確信しています。

あなたの決断は、決して間違っていません。自信を持って、「待遇」という確実なチケットを掴み取ってください。

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この記事を書いた人

プライム上場企業で働く二児のパパ。現代では難易度MAXとなってしまった「普通の幸せ」を守る『人生先回りアドバイザー』。
些細な選択の積み重ねが招く「大きな失敗」を防ぐため、仕事、趣味、教育、人間関係、家計などにおける人生プランを日々模索中。

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